家の店の初代店主・友吉の晩酌は、私のかすかな記憶では地酒のみでした。
それも必ずといっていいほど「燗酒」でした。
なぜ・・・・・?
胃弱だったからだと思います。
「冷酒」を飲むと、すぐにおなかをこわしていました。
私はお蔭様で、内臓と体は丈夫です。弱いのは頭くらいでしょうか^^
現代では冷を飲まれる方が増えてきています。
大吟醸・純米吟醸などは、香りを楽しみながらで最初のお酒にはもってこいです。
生酒にいたっても絶対にお燗しませんから。
(年初めにたまたま生酒をお燗して飲んだところ、OUTでした 笑)
ですから冷で飲みやすいものから始めて、お燗して飲む酒に移行するのが今風です。
現段階では宴会の席でも日本酒を飲む人が減っていますし、
飲みての趣向も温→冷へ変わってきています。(例 コーヒー・緑茶・ウーロン茶)
お燗をした時の独特な臭いがだめ という方もいらっしゃいますが・・・
これは日本酒の製造過程で、酒自体を古くしてしまうメーカーが多いんです。
火入れをするまでの間で、生酒が古くなるということです。
厳密には、搾った後の生酒を火入れまでの間に0℃に保存しておかないために
このように古くなるということ。
コスト削減をして造るような酒はこうなっても仕方のないことでしょう。
ですから良いお酒は臭くならないのです。
私は、温めの燗がいいです。真冬は熱燗ですか。
夏場は生酒もいっちゃいますが。
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